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COLUMN

蓄電池

蓄電池の歴史について

日本は世界でも有数の“災害大国”です。世界でおきるマグニチュード6.0以上の大きな地震の20%が日本で発生しています。

ゆれを感じることのできる有感地震の回数は1年間に1,100回以上も起きていて、これは1日に3~4回も地震が発生している計算になります。

近年では東日本大震災や熊本地震で大きな被害が出ました。

また日本では毎年のように台風が直撃します。

大雨や暴風による河川の氾濫、大規模な土砂災害、交通網の分断など、深刻な被害をもたらします。地震や台風などの災害が発生した時に懸念されるのが大規模な停電。

実際に2019年9月に直撃した台風の影響で千葉県では3万8,000戸ちかくの家屋で停電が発生。

地域によっては最長2週間以上もの停電に見舞われたのです。想像してみてください。

2週間以上も部屋の電気がつかない、スマホが充電できない、

クーラーも冷蔵庫も使えない生活がどれだけ大変なのか。

電力は私たちの生活を支える“ライフライン”です。

生活のシーンに欠かせない電力を失うと、命の危険にすらさらされるのです。

 

“災害大国”である日本で暮らしていく上で、日ごろから防災意識を高めることは万人にとってとても大切なことです。

 

蓄電池とは

 

その中で注目されているのが“蓄電池”です。

蓄電池とは一回限りではなく充電して複数回つかうことのできる電池です。

私たちの身近なところではスマートフォンやノートパソコン、自動車のバッテリーなどに蓄電池が使われています。

かつては業務用として使われることがほとんどで、一般にはあまり普及していませんでした。

近年では自然災害に対する防災意識の向上や、節電効果への期待から蓄電池が普及し始めています。

蓄電池が広がっている理由の一つが“停電時の非常用電源として使えること”。

災害によって電力会社からの送電がストップしてしまっても、蓄電池が動ける状況であれば自宅で電気を使うことが可能です。

先ほど述べたように、大規模な災害が発生した場合、地域によっては電気の復旧が遅れることも少なくありません。

そうしたケースを考えると、蓄電池が担うことができる役割は決して小さなものではないのです。

 

蓄電池は値段が下がって手が届きやすくなっていることや、補助金の支給などによって、より身近な存在になりつつあります。

 

蓄電池の種類について

 

蓄電池には大きく分けて“業務用”と“家庭用”があり、電池の種類もさまざまなものがあります。

ハイブリッド自動車などに使われている“ニッケル水素電池”や日本のメーカーと東京電力の共同で開発された“NAS電池”、そして2019年10月9日にノーベル化学賞に選ばれた吉野彰さんによって発明された“リチウムイオン電池”などがあります。

一般家庭に普及している蓄電池の多くはこのリチウムイオン電池が使われていて“太陽光発電”と組み合わせて利用されています。

蓄電池を設置する際は、業者の現場下見が必要です。

 

設置スペースに問題がない場合は蓄電池の本体を基礎にしっかりと固定して、パワーコンディショナーは壁に取り付けます。

大きさの目安としてはエアコンの室外機2つ分より少し大きい程度で、自転車を押して通れるほどのスペースがあれば問題ないでしょう。

いずれにしても下見を行うことが必要不可欠です。蓄電池の導入費用は年々下がってきています。

容量やメーカー、販売店からの見積もりにもよりますが、2019年10月現在、およそ100万円〜200万円の間で購入することができます。

また補助金の制度も用意されています。

災害による電力の供給不足や停電対策、また省エネ対策にも有効なため、多くの自治体で家庭用の蓄電池設置に関して補助金制度が用意されています。

 

政府が主導で蓄電池の導入を進めており、国から最大で60万円の補助が出るケースもあり、購入のハードルはぐっと下がっているのです。

 

平成31年度「災害時に活用可能な家庭用蓄電システム導入促進事業費補助金」

 

蓄電池のデメリットについて

 

ここで蓄電池の設置に関するデメリットをお伝えしようと思います。デメリットとして挙げられる点は以下の3つになります。

 

    • 蓄電池は価格が高い
  • 蓄電池には寿命がある
  • 蓄電池には設置するスペースが必要

 

まず蓄電池は価格が高いという点について。

先ほどお伝えしたように現在では100〜200万円が相場になりますが、簡単に手を出せる価格ではありません。

いくら非常用の電源や省エネ効果を期待しても気軽に手が出せる物ではないでしょう。

購入の際には前述した補助金制度をうまく活用してください。

次に、蓄電池には寿命があるという点について。

高い買い物だけに蓄電池は永久に使えるというイメージもあるかもしれませんが、じつは寿命があるのです。

蓄電池の寿命は「サイクル」と表現されています。「サイクル」とは、充電と放電を1セットとして、それを何回繰り返すことができるかという回数のことです。

サイクルはメーカーや環境、使用状況で変わってきます。

先ほどお伝えしたように蓄電池にはさまざまな種類があり、その種類によって寿命は5年〜17年、サイクルの回数は2,000回〜4,500回と幅があります。

蓄電池が生み出す電力量と設置コスト・寿命を天秤にかけて、しっかりと計算する必要があるといえるでしょう。

また蓄電池は年々コンパクトになっていますが、それでも設置するためにはスペースが必要です。

 

購入の前にご自宅に設置スペースが確保できるかしっかりと確認してください。

 

蓄電池の寿命について【経済産業省】蓄電池戦略プロジェクトチーム

 

蓄電池のメリットについて

 

ここからは蓄電池のメリットについてお伝えしようと思います。メリットとして挙げられる点は以下の3つになります。

 

  • 電気料金を安くできる
  • 太陽光発電と組み合わせることでさらに効率アップ
  • 非常用の電源として大活躍

 

まず何といっても蓄電池の魅力は電気料金が安くできること。

各電力会社では時間帯によって電気料金が変わるプランが用意されています。

主に夜間に電気料金が安くなるため、その時間帯に電力を貯めておくのです。

そして電気料金が高くなる昼間の時間帯に、蓄電池にためた電力を使います。

そうすることで電気料金を安くすることができます。

また蓄電池は太陽光発電と組み合わせることで“売電”が可能になります。

2019年に電力の固定価格の買い取り制度は終了になります。

「それじゃあもう電力を売ることはできないのか!」と心配される方も多いでしょう。

しかし今後はユーザー同士で電力を売買できる仕組みや、電力自由化により参入した“新しい電力の会社”に売電できるような取り組みが行われています。

先ほどお伝えしたように日本は自然災害の多い国です。

電力供給にトラブルが起きた際に自家発電で難局を乗り越えられるよう、国や自治体が積極的に蓄電池・太陽光発電の設置を推奨しています。

トラブルが起きてから慌てるのではなく、平常時のうちに対策を講じておく必要があります。

“転ばぬ先の杖”として蓄電池の設置をご検討ください。

停電時のトラブル、上位3つは「IHやレンジなどの調理器具が使えず料理ができない」「照明が使えず、部屋が暗くなる」「冷蔵庫が使えず、食品がダメになる」です。

これらのトラブルが長期間にわたり続くと、ご家族の安全を脅かす脅威になりえます。

蓄電池を非常用の電源として使えば、これらのトラブルを解決するだけではなく、エアコンやトイレも問題なく使えるので安心です。

 

実際に災害に遭われた方々は蓄電池のメリットを実感されたのではないでしょうか。

 

蓄電池は決して安い物ではありません。

金額でいえば車1台に相当する高い買い物になります。メリット・デメリットをしっかりと比較・検証して設置するかどうかをお決めください。蓄電池の購入・設置に関して何か不明な点があれば、お気軽に弊社までご連絡ください。

 

【参照】

般財団法人国土技術研究センター

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