


小さなひび割れ程度では、
家は傾いたりしませんが、
放っておくと徐々にひびが拡大し、雨風の侵入を防げなくなり、
家全体の劣化を加速させてしまいます。
チョーキングは、“塗装の膜”による防水効果が失われているサイン。防水効果の失われた壁からは、建物内部へ雨水が染み込んでいきます。
水分が建物内部にしみこむと、塗膜の膨れ・剥がれが発生します。塗膜がはがれている箇所では防水機能が全く働かないため、水分がどんどん内部へ侵入してしまします。
住宅の雨漏りは、屋根瓦のズレ、外壁のヒビ、コーキングの隙間、雨樋の詰まりが原因となり、家内部に雨水が入り込むことによって発生します。雨漏りは、建物を腐食し、カビやシロアリを呼び寄せるなど、様々な被害を生み出しますが、中でも最も危険と言われるのが、漏電による被害です。
塗装は強力な日焼け止めであり、外壁を守るバリアです。
建物は、毎日雨や紫外線を浴びているため、塗膜は日々劣化していきます。
それを塗り替えもせずに放置すると、雨漏りを引き起こしたり下地や柱を腐らせてしまうことにつながります。
「塗装」というと、多くの人が見た目をきれいにする為(美観を保つ)と思うのではないでしょうか。
しかし、本来の目的は、大切なお住まいを長く守る(建物を保護する)ことです。
建物を塗膜(塗料が固まったもの、塗料の膜)によって防水し、寿命を伸ばしてあげる必要があるのです。
外壁塗装で一番危険なのは、訪問販売からの提案です。
実は、訪問販売で外壁塗装すると相場価格よりも2倍の値段がかかるケースが多いです。
販売会社の営業マンは塗装についての専門知識がほとんどないケースが多いです。
そのため、あなたの家の外壁に合わない塗料や間違った修繕工事を勧められることが多く、工事後半年も経たないのにすぐに塗装が剥がれたり、汚れたり、傷ついたりすることが起こります。
一部の訪問販売は下請けに塗装工事を回すときに、信じられないほど安い金額で依頼することもあります。
実際に訪問販売の下請け施工をやっていた塗装店さん曰く、訪問販売の工事は工期が短いため、「○○の場所は塗らなくてもいい、塗料は薄めて使って」などと手抜き工事を強要されることもあるそうです。
以上より「高額な工事費用を払っているんだから、適当な工事はしないだろう」と値段で判断するのは、大変危険です。
よく勘違いされることが多いのですが、「ご近所さんの塗装工事をする業者は安心だ」という考えです。
ご近所さんには合っている塗装業者なのかもしれませんが、あなたの家にとって良い塗装店とは限りません。
なぜなら、ご近所さんがどうやって塗装業者を選んでいるかはわからないからです。
仮にご近所さんが、訪問販売に来た塗装業者を良いと思って依頼しているならば、それを「ご近所さんが選んだから安心だ」といって安易に信頼することは危険です。
例えば、家ごとに行う修繕工事も違いますし、会社ごとに工事費用や工事保証期間、提案する塗料などが全然違います。
そういった提案内容を比較しないで、ご近所さんで塗装工事をしていた会社1社だけに話を聞くことはおすすめしません。
チラシの値段が高額になる理由は外壁塗装で必要な2つの工事「コーキング工事」と「付帯部塗装」が含まれていない値段だからです。
例えば、「シリコン塗料で税抜き40万円でやります。」とチラシで書いてあっても、工事内容にはその他の細かい塗装が含まれていることがほとんどありません。
チラシをよく見ると、値段の横に小さな文字で「塗装面積~80㎡」などという記載があります。
しかし、実際の戸建てで、塗装面積が80㎡の家はほとんどありません。
一般的な戸建て(建坪が約30~60坪の場合)だと平均的な塗装面積は20~200㎡で、チラシの表記を超えた分は割高な単価で費用が追加されることがほとんどです。